こんにちは!
本日は過去問題6問目です。
問題
白血球の構造と機能に関する記述として正しいのはどれか
- 好中球は、円形、または楕円形の核を有する
- 好酸球は、寄生虫に対する防御反応を担う
- 好塩基球は、健常動物では好酸球より多く認められる
- Tリンパ球は、抗体を産生して体液性免疫を担う
- 単球は、分葉した核を有する
正解は2の
好酸球は、寄生虫に対する防御反応を担う です
好酸球はアレルギー反応や寄生虫感染に対する防御反応において重要な役割をしています。
そのため寄生虫感染やアレルギーなどで末梢血液中に増加します。
好中球は馬のひづめ(馬蹄形)みたいな形の核をもつ桿状核好中球と、馬蹄形が分葉した分葉核好中球があります。
好塩基球は白血球のなかで最も数が少なく、ヒスタミンやヘパリン、好酸球走化因子などがアナフィラキシーなど即時型のアレルギー反応に関与します。
リンパ球はB細胞(Bリンパ球)T細胞(Tリンパ球)ナチュラルキラー細胞に分けられ、抗体を産生して体液性免疫を担うのはB細胞です。
単球は核の形は様々で、典型的には楕円形や卵円型で、ときに馬蹄形や分葉しているように見えることもあるので好中球と似ていることがあります。
見分けるポイントは好中球の方が単球よりクロマチンが濃く出ます。
(染色した際、紫色に染まっている部分をクロマチンといいます)
この問題では5も正解と言えるので適切な問題ではなかったようです。
次回は白血球について細かく書いていこうと思います。
今日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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