白血球の種類と役割

こんにちは!

今回は、前回の続きで白血球について書いていこうと思います。

白血球の種類と役割について

動物の全ての血球は骨髄で作られます。(血球は赤血球、白血球、血小板のことを言います)

そして、これらの血球は全て造血管細胞から作られます

骨髄で作られた造血幹細胞は成長して、2つの種類に分けられます。

それが骨髄系幹細胞リンパ系幹細胞です

今回は、骨髄系幹細胞についてです。

骨髄系幹細胞は、単球顆粒球に分けられます。

単球

単球には2種類あり、

1.マクロファージ 

マクロ=大きい ファージ=食べる という意味で、大食細胞とも言われています

マクロファージは所在する場所によって名前が変わります

脳:ミクログリア

肺:肺胞マクロファージ

肝臓:クッパー細胞

骨:破骨細胞

役割

・皮下組織にも存在しており、病原体が入ってこないか監視する

・異物を見つけたら、遊走(移動)し、貪食する(貪食作用

・異物だと認識すると、無差別に食べてしまう非特異的貪食

・異物を食べて、食べたものが危険だと認識したらサイトカイン(情報伝達物質)を放出して、好中球を呼び寄せる(好中球も異物を食べる貪食細胞なので、一緒に協力して食べる)

・食べた後、その異物を自身のリソソームで分解、消化する(マクロファージも一つの細胞なので、細胞小器官があります。リソソームには加水分解酵素が入っているのでこれによって分解されます)

・食べた異物の断片を抗原としてヘルパーT細胞に提示する(抗原提示

・異物だけでなく、死んだ細胞も貪食する(体内の掃除)

2.樹状細胞

樹状細胞もマクロファージと同じで、単球から分化されます

役割

・異物が入ってこないか監視、異物を確認すると貪食する

・異物を食べて、危険だと思ったらリンパ管を通ってリンパ節へ移動する

・移動したら、ナイーブT細胞へ抗原提示する

・抗原提示されたナイーブT細胞はエフェクターT細胞へ分化する(活性化する)

☆わかりやすく!

樹状細胞は、あまり働かないナイーブT細胞を捕まえて、働き者のエフェクターT細胞へ変身させる(エフェクターT細胞はヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞へ分化します)

樹状細胞とマクロファージは役割が似ていますが、樹状細胞は貪食後、リンパ節へ移動してナイーブT細胞からエフェクターT細胞へ分化させる役割があるので、ここがマクロファージとの違いです

今回はここまでです

次回は白血球の顆粒球について書いていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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