今回は白血球の顆粒球について書いていこうと思います。
顆粒球:殺菌作用のある成分を含んでいる細胞
顆粒球には3種類あり、好中球、好酸球、好塩基球があります
好というのは色素でよく染まるという意味です
・好中球は中性の色素で染まる細胞
・好酸球は酸性の色素で染まる細胞
・好塩基球は塩基系の色素で染まる細胞
好中球
・白血球の中で一番数が多い
・大きさは10~15㎛。赤血球の1.5倍ほど
・染めると紫色になる
・成熟とともにくびれる核をもち、分葉核好中球という
・成熟する前の好中球を桿状核好中球という
・マクロファージのサイトカインによって病原体のところまで呼ばれる
・マクロファージに呼ばれる前は血管内にいて、呼ばれると血管内を飛び出して病原体のところまでいきます(血管外遊走)
・病原体に辿り着くと、マクロファージと一緒に協力して貪食する
・食べた異物をリソソームで分解、消化する
・貪食後、好中球は死んで膿になる
好酸球
・白血球の中で占める割合はほんのわずか
・染めるとピンク色になる
・大きさと形は動物によって差があり、犬は大きさが不揃いで形は球状。猫は大きさが均一で形は短い桿状
・寄生虫の除去、アレルギー反応に関与
・MBPというたんぱく質を持っている
・MBPは強い傷害作用を持っており、細菌やウイルスより強い寄生虫を破壊する
好塩基球
・ほとんどみられない
・染めると濃い青~紫色になる
・大きさは分葉核好中球並み
・ヒスタミンとヘパリンを持っている
・蕁麻疹やアナフィラキシーなど、急性のアレルギーに関与
前回と今回のまとめ
・単球はマクロファージや樹状細胞に分化する
・顆粒球は好中球、好酸球、好塩基球に分化する
・マクロファージ、好中球は貪食作用がある
・マクロファージ、樹状細胞は抗原提示細胞である
・好中球は異物を食べた後、死んで膿になる
・好酸球、好塩基球はアレルギーに関与
今日はここまでです
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント