白血球の種類と役割2

今回は白血球の顆粒球について書いていこうと思います。

顆粒球:殺菌作用のある成分を含んでいる細胞

顆粒球には3種類あり、好中球、好酸球、好塩基球があります

好というのは色素でよく染まるという意味です

・好中球は中性の色素で染まる細胞

・好酸球は酸性の色素で染まる細胞

・好塩基球は塩基系の色素で染まる細胞

好中球

・白血球の中で一番数が多い

・大きさは10~15㎛。赤血球の1.5倍ほど

・染めると紫色になる

・成熟とともにくびれる核をもち、分葉核好中球という

・成熟する前の好中球を桿状核好中球という

・マクロファージのサイトカインによって病原体のところまで呼ばれる

・マクロファージに呼ばれる前は血管内にいて、呼ばれると血管内を飛び出して病原体のところまでいきます(血管外遊走

・病原体に辿り着くと、マクロファージと一緒に協力して貪食する

・食べた異物をリソソームで分解、消化する

貪食後、好中球は死んで膿になる

好酸球

・白血球の中で占める割合はほんのわずか

・染めるとピンク色になる

・大きさと形は動物によって差があり、犬は大きさが不揃いで形は球状。猫は大きさが均一で形は短い桿状

寄生虫の除去、アレルギー反応に関与

MBPというたんぱく質を持っている

・MBPは強い傷害作用を持っており、細菌やウイルスより強い寄生虫を破壊する

好塩基球

・ほとんどみられない

・染めると濃い青~紫色になる

・大きさは分葉核好中球並み

ヒスタミンとヘパリンを持っている

・蕁麻疹やアナフィラキシーなど、急性のアレルギーに関与

前回と今回のまとめ

・単球はマクロファージや樹状細胞に分化する

・顆粒球は好中球、好酸球、好塩基球に分化する

・マクロファージ、好中球は貪食作用がある

・マクロファージ、樹状細胞は抗原提示細胞である

・好中球は異物を食べた後、死んで膿になる

・好酸球、好塩基球はアレルギーに関与

今日はここまでです

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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